ローコスト住宅はやばい?恥ずかしい?家づくりの専門家が解説

ローコスト住宅はやばい?恥ずかしい?家づくりの専門家が解説

マイホームを建設する際、予算を抑えたい場合に検討される“ローコスト住宅”。「本当にお得なのか」「品質に問題はないのか」気になりますよね。そこで今回は、ローコスト住宅について、家づくりの専門家が解説します。

そもそも“ローコスト住宅”とは?

ローコスト住宅とは、一般的な注文住宅に比べ低価格で建てられる住宅のことを指します。

大手メーカーや工務店で展開され、35坪程度で建物価格1,000万円台、坪単価30~50万円くらいの住宅を指すことが多く、家づくりのさまざまな工程でコストダウンを図り、比較的安い価格を実現している点が特徴です。

ローコスト住宅のメリット

ローコスト住宅の最大の利点は、価格が安く、住宅ローンの負担が軽くなるため、高所得でなくても手が届きやすいことです。

また、建築の期間が短い点もメリットです。

一般住宅の工期は約4~6カ月、ローコスト住宅は約2~3カ月が目安と言われており、入居までの期間が短い分、その間の家賃を節約することができます。

ローコスト住宅のデメリット

ローコスト住宅のデメリットは、間取りや建具、内装などの自由度が低い点です。

建築基準法にそって設計されるため、最低限の品質は確保されていますが、高断熱や耐震等級など、高性能住宅と比較すると品質は優れているとは言えず、設備もグレードの低いものが中心です。

追加オプションを選ぶと結局費用が割高になってしまうケースも。

また、ローコスト住宅の保証期間は短めの傾向にあります。

ローコスト住宅は恥ずかしい?

ローコスト住宅は、外装や内装が比較的安価なため、見栄えや質感、性能などが他の住宅と比較すると劣ることがありますが、欠陥や不備があるわけではありません。

「安い家を買った」と思われたくない

コストの低い外壁材などを使用すると、どうしても見た目の高級感に欠け、大手ハウスメーカーと比べると見劣りする部分が出てくることも。

耐久性など性能面でもやや劣る場合があるため、「お金がない」と思われたくないなど、周りの目を気にすることがあるかもしれません。

しかし、ローコスト住宅は企業努力によってコストダウンしているから成り立つもので、住宅のクオリティは年々向上傾向にあります。

「浮いている」と思われたくない

周囲の住宅価格や近所の世帯収入との比較を考えて、「ローコスト住宅を建てると浮いてしまうかも…」と思うかもしれませんが、あなたが思うほど周りの人は気にしません。

ローコスト住宅だとわかったとしても、ネガティブな印象を抱かない人の方が多いでしょう。むしろ、「そんなに安く家を建てることができるんだ!」と驚かれるかもしれません。

ローコスト住宅=“お金がない”ではない

「高いもの=良いもの」という風潮があった時代もありましたが、価値観が多様化している現代、高収入だからといって高い家を購入するわけではなくなってきています。住宅にお金をかけず、旅行や食事、趣味などに回している人が多いのが現状です。

どこにお金をかけるかの優先順位は人それぞれ

衣食住のどこに比重をおいて生活するか、お金をかける優先順位は人それぞれです。ローコスト住宅は、住宅にあまりお金をかけたくない人や、家に対してそれほどこだわりを持っていない人、無理なくローン返済して家を購入したい人に向いています。

シンプルな暮らしやミニマムなライフスタイルはトレンド

最近は、必要最低限の物しか持たず、ミニマルなライフスタイルを実践するミニマリストが脚光を浴びているように、シンプルな暮らしがトレンドになりつつあります。望みのライフスタイルに合わせ、ローコスト住宅を選択肢の1つとして考えてみるのも良いでしょう。

ローコスト住宅といっても安い買い物ではない

政府や企業、家計を一括りにした経済社会全体の動きであるマクロ経済の面から見て、賃金と原材料の高騰が顕著に表れている近年、ローコスト住宅といっても、決して安い買い物ではありません。

ローコスト住宅はやばい?

ローコスト住宅は寿命が短いと言われることがありますが、そうとは言い切れません。耐久性があり高品質認定された住宅もあります。しっかりと正しいメンテナンスを行っていれば、一般注文住宅の寿命と変わらない耐久性を誇ることも。

安いから「やばい」イメージがついている

“安い=欠陥”と思い込みがちですが、値段が高くても、施工している人が手抜きするなど、問題が生じたら欠陥住宅となります。

人件費や宣伝費をかけてるため坪単価が高い大手メーカーでも、欠陥住宅が全くないとは言い切れません。

「やばい」という口コミがネット上に多い

過去に、ローコスト住宅を手がけるメーカーが起こした手抜き工事による欠陥住宅が問題になったため、ローコスト住宅は「寿命が短い」「やばい」など、口コミが広がっていますが、信頼できる工務店やメーカーであれば低価格であっても高品質な住宅を望むことは可能です。

「納得できる家を建てられた」という肯定的な評価もあるので、「やばい」というキーワードだけでなく、ローコスト住宅の良い口コミもチェックしましょう。

必ずしもローコスト住宅=“やばい”ではない

ローコスト住宅は、あらかじめ間取りや設備、デザインなどが決められている規格住宅のため、材料の仕入れやプラン設計、工事・施工などが一定なので、コストダウンを実現します。

ローコスト住宅を手がけるのは地域密着型の工務店が多く、宣伝費や人件費を抑えています。「ローコスト住宅は安いからやばいかも」という思い込みは捨てた方が良いでしょう。

フルオーダー住宅には劣るというデメリットが気になる

一般の注文住宅は、基本的に間取りや設備など、購入者の希望にあったフルオーダー制のオリジナルですが、ローコスト住宅は規格住宅です。

規格住宅といっても仕様が1つに固定されているわけではなく、複数のプランが用意されているので、好みのプランが選択できるようになっています。

一般注文住宅より自由度は低くなりますが、プラン内であれば多少の融通は利きます。

工務店や担当者をきちんと選べば「やばい」は回避しやすい

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まとめ

ローコスト住宅を選ぶ際は、住みはじめてから後悔しないためにもその特徴をしっかり把握し、複数のメーカーや工務店を比較して性能や施工レベル、自由度、対応の良さなどを調べてから決めるようにすると良いですね。

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