注文住宅で注目すべき窓について徹底解説!

注文住宅で注目すべき窓について徹底解説!

住宅の窓は、暮らしの通風や採光など住み心地を左右し、デザイン面においても外観にアクセントを加える大切な要素の1つとなります。家の窓を上手に選ぶことで注文住宅の暮らしやすさやデザイン性がアップします。そこで今回は、自然素材の注文住宅を手がける“家はシェルッソ”が、窓にスポットをあて、基本的な種類ごとの特徴や選び方、建築基準法で定められたルールなどを掘り下げて解説します。

注文住宅の窓の種類

住宅における窓が持つ役割は、大きく分けると「視認」「採光」「通風」「デザイン」の4つです。窓があることで外の様子が伺え、日光を室内に取り入れることができ、風を通せるようになります。また、窓はデザイン面でも大きな役割を果たし、一般的な引き違い窓はシンプルに仕上がり、出窓は洋風のイメージを演出します。窓にはどのような種類があるのか、あなたはご存知ですか?新築の注文住宅によく採用される窓の種類を紹介します。

引き違い窓

引き違い窓は、横すべり方式で昔から多くの住宅で使用されています。2枚の窓ガラスを左右に引くことで開閉し、室内外への出入りがしやすく、窓を開ける際にスペースを取らない点が特徴です。また、窓をすべて取り外せるため、窓から家具などを搬入することができます。

片開き・両開き窓

片開き窓は、左右どちらかの窓枠を軸として開閉するものを指し、家の外観のアクセントとして選ばれます。両開き窓もあり、よく欧米の住宅で使われています。外開きと内開きの両タイプある点や、高さや幅のバリエーションが豊富な点がメリットです。

縦滑り出し窓

ハンドル部分や取手を掴み、回すことで縦方向を軸に屋外側へと飛び出すように開くものを、縦すべり出し窓と言います。外側に押し出すタイプだけでなく、手前に引く内開きタイプもあります。回転軸が垂直方向にあるためドアのような動きで、全開にした場合は90度まで窓を開けることが可能です。サッシの気密性が高く、室内の通風を良くする効果が高くウインドウキャッチャ―とも言われます。風を取り入れやすい点が利点ですが、雨が降った際に窓を開けると、室内がぬれやすい点がデメリットです。

横滑り出し窓

窓の下側を押すと、横方向を軸として屋外側に飛び出すように開く横すべり出し窓は、雨の侵入を防ぎつつ通風を確保でき、開閉する角度を自由に調整することができます。窓を開けた状態でも視線を遮ることができ、気密性が高い点がポイントです。

FIX窓(はめ殺し窓)

FIX窓は、採光や眺望を目的としてガラスを窓枠にはめ込んだ開閉できない窓のことを指します。窓枠にガラスが直接はめ込まれていることから「はめ殺し窓」とも呼ばれます。吹抜けや高窓などによく使われるタイプで、外観をおしゃれに見せるのに最適です。スタイリッシュな印象を与え、室内にたくさんの光を取り入れることができます。

住宅には窓の計画が重要

快適な住環境に欠かせない設備の1つである窓の計画は、家づくりで健康的に生活するためにはとても大切です。窓やドアなど開口部は採光を得たり、換気をしたり、時には避難経路となるので、建築物にとって大変重要な要素となるため、窓の大きさや位置にもさまざまなルールがあります。

採光のルール

設計上、建築の法律では室内に自然の明かりが一定基準以上入ってこなければなりません。一般的には日当たりの良い南向きの部屋が好まれ、住まいの窓が南に面していて太陽光がたくさん入り込む部屋は、北側の部屋より数段明るくなります。しかし、南向きも北向きも同じ基準で計算されます。

また、近年、窓はデザイン上や断熱性を重視する傾向があり、面積の割合を大きくすると上位の断熱等級を取得できないことがあるため、南面でも小さめの窓が多くなっています。設計上の建築基準法では、採光に関する基準として、部屋ごとに床面積の1/7以上の窓面積をとる必要があります。目安としては、6帖の部屋の場合、床面積は約10㎡なので、約1.4㎡の窓の面積(縦1.2m、横1.2m)の窓が必要です(※実際の計算は土地の広さ等も考慮して採光補正係数により、庇や隣地との距離により必要面積が変わります)。

換気のルール

住まいの暮らしの中で室内に風を通すことは、湿気や臭い、空気を入れ替える目的があり、換気においてもルールが定められています。建築基準法では窓の必要換気面積として、部屋の床面積に対して1/20以上の開口面積が必要とされ、6帖であれば0.5㎡です。室内の換気で重要なのは、1カ所の小さな窓だけでは換気効果が少ないので、風通しを良くするために2カ所以上に窓を設置することだと言えます。

換気扇を使用するより、窓から風を通す方がより大きな換気効果があるため、収納部屋などにも小さくて良いので、できるだけ窓を設けて空気を入れ替えられるようにしましょう。また、消防法によっても、ある一定基準以上の窓の有無により、設置しなければならない消防用設備が異なります。細かなルールがあるため、事前に調べておくことをお勧めします。

住宅の防犯性・視認性・断熱性に注意

戸建て住宅の場合、泥棒は窓から侵入するケースが圧倒的に多いと言われています。1階の窓やベランダのある掃き出し窓は、防犯性にも注意が必要です。防犯ガラスや通常の窓ガラスに防犯フィルムを貼るのも有効な方法です。

窓の計画ではプライバシーを守るためにも、外からの視線を考慮しましょう。住宅地で隣地に家がある場合は視線が合わないように隣の窓と位置をずらしたり、1階は通行人の視線も考慮し、目線より高い位置に窓を設置することを検討すると良いですね。型板ガラスなど不透明のガラスを採用することで、光を採り入れながら丸見えになることを避けることができ、格子や植栽、目隠しフェンスで視線を遮ることも可能です。

また、窓は外壁に比べて断熱性が低く、窓の占める割合が多いほど家の断熱性能は低くなってしまうため、住宅の断熱性能を高める上で、窓は弱点となってしまいます。断熱効果が高い窓は重い傾向にありますが、最近では樹脂サッシが主流です。

“家はシェルッソ”ではモンタージュを採用

“家はシェルッソ”では、「モンタージュ」というクレトイシ社の樹脂窓を採用しています。夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごすことができ、全ての樹脂部材には鉛を含んでいないため、安全性にも優れている点がポイントです。耐熱強化ガラス網がないため、視界がすっきりとクリアな景観を楽しむことができます。

また、欧米の窓にしかない、絵画を飾る額縁のようなかわいいデザインが魅力です。モンタージュはデザインを大切にしながら、日本独自の壁工法、気候風土に合せて自社開発されており、夏は強い⽇射熱の侵⼊をカット。冷房効果を⼤きく向上させるため、省エネ対策に優れた効果を発揮します。さらに、外部の騒⾳の侵⼊を抑え、室内の⾳が外に漏れにくいので、プライバシーの確保にも効果的です。

まとめ

新築の注文住宅を建てる際、窓を上手に選ぶことで暮らしやすさやデザイン性がアップします。窓が持つ「視認・採光・通風・デザイン」の役割をしっかり考慮し、採光や換気など、建築基準法で定められたルールに沿って窓の数や位置、種類を選び、設計計画することが大切です。それぞれの箇所に合った最適な窓を選択することで、理想の住空間を実現してください。

埼玉県草加市にある“家はシェルッソ”は、クレトイシ社の「モンタージュ」という樹脂窓を取り扱っており、住み心地を左右することはもちろん、デザイン面においてもアクセントの1つとなる窓の計画をしっかりサポートします。自然素材の注文住宅を手がける工務店として豊富な実績を持つため、家づくりに関するアドバイスやご提案はお任せください。