自然素材とは?特徴や人工素材との違いを自然素材専門の工務店が解説

自然素材とは?特徴や人工素材との違いを自然素材専門の工務店が解説

問題提起:最近よく聞く”自然素材”の意味をご存知ですか?

注文住宅をご検討されている方々の中で自然素材とのキーワードが主流になっているようです。しかし実際に自然素材を理解している方は少ないのです。なんとなく無垢のフローリングの事かな?という方も多いのではないでしょうか?

パソコンやスマートフォンで検索をしている間に自分自身に自然素材というおまじないをかけ続け、自然素材が好きだと勘違いしているケースもしばしば。憧れや理想が膨らみすぎて夢の世界に入り込む・・。できればそのような事は避けていただきたいと思います。

そのためには自然素材とは?それを使う楽しさやメリット、デメリットをしっかりと理解して、自然素材を知り尽くしたご家族やあなたの注文住宅を建てましょう!

事実:魅力的な素材ですが、特徴を理解せずに家を建てると後悔します

人間の色に対する潜在的な好感度はアースカラーが良い影響を与えるといわれています。鎮静効果や癒し効果またはストレス緩和などの効用があるそうです。

人間の五感の内、視覚効果ですね。色の特徴としては地球の自然にもともと存在する土、水、植物などの色やそれに近い色です。茶系、青系、グリーン系がそれにあたります。色の好みは生活習慣や経験で変化しますが、本来人間のDNAには上記のような色に安心を感じる事は事実のようです。

自然素材には木材、土からできた焼き物のレンガやタイル、サンゴからできた白い塗壁材などたくさんの種類があります。太古から地球に存在する素材で出来たものは生活する上でストレスを抑える効果があると言われています。

そのような自然素材には素材が持つ自然の香りがします。例えば無垢の木材は木の香りがします。新建材のフローリングのように商品の香りがしますが、実は接着剤の香りだったりする事があります。環境対応していてもです。

素材自体の知識を持つことで本当の愛着とこだわりが育っていきます。食のこだわりが食育という良い影響を与えるように素材にこだわった家が家族の住育という子供の成長や家族円満の安全地帯になる事は間違いないでしょう。

潜在ニーズも満たすアピール:自然素材とは何か、加えて特徴やメリットデメリットも解説

自然素材を注文住住宅の家づくりの中でどのように使うべきか?

どこにどのような素材が良いのか、合うかを見ていきたいと思います。

例えば主婦の方が日々悩む食事の献立、本当に大変ですよね。朝、晩と日々レシピを見ながら調理をし、経験を重ねた結果冷蔵庫の余り物で上手に素材をアレンジできるようになるケース。

家づくりで使う自然素材も同じく様々なアレンジが出来ます。床に無垢のフローリング、壁にはサンゴの塗壁、天井は無垢の羽目板で仕上げる、同じ羽目板でも自然塗料で色の変化をつける事で印象ががらりと変わったりします。

床にはアクセントでテラコッタのタイルを入れてみる、想像するだけで楽しくなるのではないでしょうか?

ただ素材をカタログから選ぶのではなく、その素材の特徴を生かしながらデザインを合わせる楽しさは自然素材で造る注文住宅にとって醍醐味です。

洋風でもなく、純和風でもなくオリジナルな空間はこれから家づくりをする人も憧れる空間になります。

権威性:自然素材の家を得意とする『家はシェルッソ』が解説

では自然素材の特徴を理解したうえで家づくりをスタートする際、自然素材を使った方が良い場所と使わない方が良い場所もあります。

自然素材の特徴として紫外線の影響が新建材よりもあるため、外部で自然素材を使う場合はメンテナンスを定期的に必要とするケースがあります。

また自然素材は新建材よりも高価なものもあるため、素材選びをどのように進めていくか、設計の段階から検討する必要があります。

自然素材は無垢の木材、左官の塗壁材、レンガやタイルそれぞれの素材にたくさんの種類があります。素材を組み合わせてどのように素敵な空間を造っていくかは楽しみでもありますが、ご予算をしっかりとご検討される事も必要です。

お客様が要望や希望を先行して進めていった結果、ご予算やデザインに満足されないなどのトラブルも自然素材ではある事です。

自然素材の左官の塗壁も様々な種類があるのはご存じでしょうか?伝統のある漆喰も自然素材です。調湿効果もある良い素材です。しかし地震などでヒビ割れが発生する事があります。

それは自然現象ですが、少しのひび割れも許せない方が漆喰の塗壁で造る事はトラブルの原因になります。

無垢のフローリングや羽目板も湿度により、伸縮を繰り返します。隙間が多くなったり、狭くなったりと周期を通して変化します。それは自然素材の味わいでもあります。これらの説明とお客様の理解が無いままに進めてしまう事でせっかくの自然素材の注文住宅がストレスになってしまう事も。そのような悲しい事が起こらないために素材の良し悪し、くせを理解したうえでデザインしていく事をお勧めします。

そもそも『自然素材』とは

自然素材が人気として健康に良い、安全、安心というイメージや注文住宅を自然素材で造る場合、デザインに広がりがでる、素材の豊富さなどオリジナリティーが特徴とイメージが先行している場合が多いようです。

SNSなどで施工事例の写真がたくさん出てきているのでその情報としての広がりが先行しています。では自然素材とは具体的にどのような素材なのでしょうか?

フローリングは無垢のフローリングに対して新建材の物は薄いベニヤを重ねて仕上げに木目のフィルムやコーティングを施して本物の木のように仕上げています。

自然素材のレンガやタイルに対して新建材では塩化ビニール系の素材にタイルや木目のプリント板を重ねて本物の素材のように仕上げています。

 そのような新しい素材が開発される背景にはデザインとしての木やタイル、塗壁材など、自然素材の持っているデザインや質感には過去から変わらない不動の人気があるからです。

注文住宅で自然素材が人気な理由としてオフィスや商業施設のような質素観や派手さよりも心理的に落ち着くと感じる方が多い事もあります。

自然素材は、地球に長い間存在しながら地球の環境が創って来たので人間の体質に一番合っている素材なのです。

自然素材の特徴

木材には様々な種類があります。針葉樹のヒノキ、杉やパイン(松)カラマツ、イチョウのように密度が低く柔らかいもの、広葉樹のサクラ、クリ、ケヤキ、タモ、ナラ、ゴムなど数百種類に及びます。

木には木目や質感、素材の効用に特徴があるため使う用途によって選ばれます。無垢材を使いたいといってもそのような特徴と施主様の要望がミスマッチしてしまうとせっかくの注文住宅が台無しになってしまいます。

壁を塗壁(左官)で仕上げるにしても漆喰やサンゴの塗壁、土を使った塗壁など多種多様です。

また自然素材ではない壁材もあるので自然素材と思っていたら合成樹脂だったなんてこともあります。

床にタイルを貼るとデザインとしてとても綺麗でおしゃれな空間になります。しかしタイルなどの焼き物は種類によっては冬寒くせっかくの自然素材も使い方によってはミスマッチになる事も。

自然素材の特徴を覚えるのは大変です。しっかりとした知識を持った専門家、工務店をパートナーにして要望を伝える事が成功の秘訣です。

代表的な自然素材

無垢の材料を床に使用する場合、杉やヒノキ、パインのような針葉樹を選ぶ場合、サクラやケヤキ、マホガニーのような広葉樹を選ぶかで部屋の特徴は全く違います。

節の好きな方、節が嫌いな方、木目がはっきりしている方が好き、落ち着いている方が良いなどその嗜好はご家族でも分かれる場合もあります。

フローリング、左官の塗壁材、素焼きのタイルなど様々な自然素材が有りますが、自然素材で造る注文住宅の場合、イメージしやすいのは無垢のフローリング、天井の梁出しなど木を主体にしたデザインです。

ヒノキやスギ、珪藻土、無垢材などをピックアップしてご解説をお願い致します。

無垢のフローリングは杉やヒノキのような針葉樹の質感とサクラやチーク、マホガニーなど多種多様です。

やわらかい木材は密度が低く素肌に心地よくしっとりとした感じがします。逆に密度の高い木材は固くしっかりとしていて重厚感があります。肌ざわりよりも木目を楽しむイメージです。

同じ素材でもワックスやクリヤー塗装をする事で木目を生かしつつ、部屋のトーンを変える事が出来ます。無垢の木材の楽しさは経年するごとに色が飴色に変化していく事です。まさに自然素材の木材の特徴です。

無垢の木材を使った家は年がたつ事に味わいが出てきます。素材の変化を楽しむ事が出来る、最高の贅沢です。自然素材を使うメリットはその素材の効果を生活に取り入れる事です。

木の香りが癒し効果を生むように、壁や天井には漆喰や左官の塗壁を使いたいものです。サンゴの塗壁など調湿効果や消臭効果があります。部屋の生活臭を整えてくれる効果があります。

生活商品で生活臭の消臭など様々な効果のある商品が開発されています。マイナス面をカバーするたに使用するそれらの商品の効用を自然素材では素材そのものが備えているものもあります。

自然素材が好まれる理由がそこにあります。玄関ポーチに使うタイルなど、素焼きのテラコッタなどはとてもデザイン的にも優れています。様々な自然素材のデザインと効果を組み合わせて造る注文住宅は「マイホーム、私たちの家」にふさわしい家になります。

一般の人工素材との違い

新建材といれる様々な商品、素材もデザインとしては素晴らしいものです。

自然素材を知り尽くしている方でもあえて新建材を使う方も多いと思います。それは自然素材のようにメンテナンスに手間が掛からない、最新のデザインが好みなど様々です。

選ばれる方の価値観ですので良いと思います。また自然素材のデザインを残しつつ、メンテナンス性を考慮した素材の開発も進んでいます。

下記の①〜③から見出しを増やしていただいても問題ございません…!

違い① 木目のデザイン

最近はウッドデッキなどで使われるイベや花梨など密度の高い硬い木材に変わり、人口木材が多くあります。色の変化もなく、無垢材のように木のそりや割れもないので加工性が安定しています。木目などのデザインも統一されているので安心です。自然素材の木材は言葉の通り自然の木材を加工して使うため木目や色の違いを受け入れて楽しめる方にお勧めです。

違い② 質感や香り

自然素材を使う楽しみは肌で触れた際の質感や素材の香りがあります。ほのかに優しく香る無垢の木材の香りはどのようなフレグランスよりも安心して感じる事が出来る特徴です。また左官の塗壁は生活で出てくる様々な臭いや空気を消臭、調湿してくれます。毎日生活するご家族も安心で幸せですが、来客のお客様が特に感じる感覚かもしれません。

違い③ 価格、費用

一般に注文住宅は建築費用が高いと感じる方は多いようです。特に自然素材を使うとその印象はグッと上がります。

でも果たして本当にそうでしょうか?基準がなくイメージだけでは比較のしようがありませんよね。注文住宅の良さは素材、構造などをご自身、ご家族ですべてを選べる事です。間取りや家の広さ、素材から全て選べるのです。キッチンを選び浴室を選び天井の高さをお決め出来ます。ご予算をお決めするのもお客様である施主様です。

大切な事はどのようなコンセプトで家を造るかを決める事です。家づくりのご予算、断熱性能、ご家族の将来イメージ等、間取りや素材選びに入る前に全体のイメージをご家族でしっかりとまとめましょう。

自然素材を活用するデメリット

デメリット① 経年の劣化を受け入れる

あらゆるものは経年劣化、もしくは変化します。建築資材も同じです。特に紫外線の影響は大きく定期的なメンテナンスが欠かせません。

建築で使う資材には劣化して交換するような素材と変化しながら質感や美観は変化してもそれを味わいといえる素材もあります。レンガなどはその代表例です。

木造でいえば日本古来の重要文化財建築が数百年も残っているのもその事例です。

自然素材で室内を造る場合、フローリングなどは伸縮を繰り返します。自然素材で注文住宅をご検討の方は事前に劣化や変化の度合いを良く確認して進めましょう。素材の変化は味わいです。

デメリット② 施工の品質が不安定

無垢のフローリングや天井の羽目板、左官の塗壁など自然素材で仕上げる場合、その工務店、職人さんがそれらの自然素材を使い慣れていない場合、実際に完成した家が果たして良くできているのか、良くないのかが施主であるお客様には判断がつきません。

左官の塗壁にヒビが入るのは施工の問題なのか、素材の問題なのか、設計の問題なのか原因が不明なんて事もあります。工務店選びは重要です。

デメリット③ 素材によって価格差が大きい

様々な自然素材がある中で素材によって価格はそれぞれです。無垢のフローリングでも木の素材で数倍の価格差が出てしまう場合もあります。施主様にはイメージがつかみにくいと思いますが自然素材で注文住宅を造る場合は自然素材そのもののおよその費用をイメージして素材を選ぶことが大切です。

自然素材を活用するメリット

メリット① 木の香りを楽しむ

無垢の素材を使う楽しさ、特に無垢の木材を床や壁に使う場合、木の香りがいつまでも続きます。生活して外出から帰ってくると木の香りがほんのりとする、その癒し効果は自然素材ならではです。

外壁にアクセントとしてレッドシッダーの羽目板やレンガやブリックタイルを使った場合、その質感や美観は注文住宅ならではです。

メリット② 健康に対する安心感

生活の中で知らないうちに発生するカビやアレルギーはストレスです。

そのような事にならないための自然素材です。左官のサンゴの塗壁では調湿効果や消臭効果を得られます。クローゼットや押入れの収納部にもサンゴの塗壁や織物のクロスを使うことで安心です。

メリット③ デザインや素材を選ぶたのしさ

家を買うのではなく家を造る、ご家族で家づくりを進める楽しさは注文住宅ならではです。工務店と打合せをしながら素材を選びデザインを決めていく充実感はその後の家での生活に大きな影響を与えます。細部にこだわった分、家族の思い出となり、ご家屋の家に対する価思い出や価値観がしっかりと残ります。

私どものお客様も注文住宅で造られたお客様は数十年たってもそのこだわりを今でもお話頂く事も多いものです。

自然素材が得意な工務店の選び方

ざっくり解説していただき、以前ご執筆いただいた下記記事に誘導します。

自然素材の家が専門の工務店を埼玉県でお探しの方へ伝えたいこと

資材の高騰で注文住宅をあきらめそうになる方も多いとお聞きします。しかし自然素材の持つ効果や健康に対する安心感はその家で生活する数十年を考えるとけして高いものではありません。特に自然エネルギーや断熱対策をした注文住宅は価格以上の喜びと満足を受ける事ができるでしょう。

人生で何度も一戸建ての家を買い替えや建て替えをする方は稀です。大切なお住まいを安心、安全に造れるように。あきらめかけているお客様、家はシェルッソまでぜひご相談ください

まとめ

たくさんのハウスメーカーや工務店があるなかでどこを選べば良いか?(ハウスメーカーと工務店の違いはこちら⇀)悩んでいる方も多いと思います。たくさんの競争がある建築業界、確かに品質も上がって来ています。しかし施主様にとっては唯一の我が家、素材や家づくりを大切にしている工務店と一緒に造れる事が大切です。特に自然素材で造る注文住宅では重要です。